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突然の災害によってデータが消えてしまう、そのような事態は避けたいところだが、いつ起こるかは誰にも予測できない。万が一に備えて対策を考えておくことが必須であり、確実に復旧するために知っておいた方が良いことがいくつか存在する。

それは、複数の方法を用意しておくことだ。ひとつの方法だけで復旧が完了できない場合もあるので保険をかけながら、従来までの危険「システム障害」と今回取り上げた「災害」の2種類に備える必要がある。

今回は、コストをあまりかけることなく手軽に導入でき、両方に備えられる方法を紹介しよう。

 

今までは「障害」だけだったが災害に備える必要も出てきた

これまでは、システムに障害が発生した場合について多く考慮され、その場合は同じまたは異なるシステムのバックアップを利用することで復旧していた。しかし、東日本大震災を機に「災害」を視野に入れる必要性に迫られている。

 

確実に復旧をすすめるために知っておきたい方法

災害と障害の両面を視野に入れて復旧方法を探すにあたって、できるだけどちらに対しても対応できる方法を選んでおきたい。もちろん確実性の高いものがよいだろう。では、それに該当する方法には何があるだろうか。

1. クラウドサービスを利用する

データをクラウドサーバーに保存しておけば、ハードウェアに何か起こっても、新しいもしくは異なったハードウェアを接続することでデータを呼び出せる。初期導入費用がかかるが、使用する容量によって月額費用が決まっておりコスト面で負担が少なく、手軽に稼働できるので便利だろう。

2. 支社などいくつかの地域にサーバーを設置し保存する

離れた地域のサーバーにデータを点在させることで、万が一の事態によりひとつが破損しても、他のサーバーからネットワークを利用して復旧が可能になる。存在する地域をばらけさせることで、災害によってひとつの地域のサーバーに損害があっても安心だ。

3. 磁気テープの導入

「磁気テープ」は、Gmailに発生した「データ消失障害」をリカバリしたことで、その高機能さについて再評価されている。利点は、転送速度が速く、容量が大きいうえに、HDDに比べて電力消費が少なくメディア自体の価格が安価、さらに寿命が長いことだ。もう一つ言えば、「外部メディア」という性質上「保管が容易」である。現存データを確実に保管できるバックアップメディアだろう。

 

まとめ

データ保存&復旧は、障害以外に災害も考慮する必要がでてきたが、現在は「クラウド」「サーバー使用法の見直し」「外部メディアの見直し」などによって、より「安全」への選択肢が増えたといえる。くわえて、複数の方法を組み合わせれば「データ復旧の確実性」が高まるだろう。

さらに、タブレット端末やスマートフォンなどマルチデバイスも普及しているので、リモートオペレーションを利用すれば、遠隔地からの復旧操作も可能だ。確実な方法と、有事の際に外部からアクセスできる端末を組み合わせて、より良い「復旧」システムを考えてみてはいかがだろうか。

参考:
Martin Mackay氏:Data Center of the Future: Why Disaster Recovery Needs an Upgrade
http://insights.wired.com/profiles/blogs/welcome-to-the-data-center-of-the-future-why-disaster-recovery#axzz2xR6RHrXK

Disaster recovery options for smaller companies
http://www.networkworld.com/news/tech/2014/020514-smb-disaster-recovery-options-278483.html

岩上由高氏:ただの「データ保管」では事業継続できない――データ復旧まで視野に入れた災害対策システムとは?
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1302/18/news002.html

キーマンズネット「テープバックアップ」
http://www.keyman.or.jp/backup/tapebu/

キーマンズネット「テープ vs HDD」メリデメ徹底解説!」
http://www.keyman.or.jp/at/30006864/

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