もはやプライバシーを守ることは不可能?スマートフォンからばらまかれる個人情報
GoogleがAndroid4.4.2からプライバシー保護機能を削除した。この機能はユーザーが自分のアドレス帳や現在地といった個人情報がアプリへ流出しないように設定することができるものであったのだが、これがなくなったということでユーザーから不安の声が上がっている。この機能を保持するためにはAndroid4.4.2へはアップデートしないという方法があるが、それではセキュリティーへのリスクが増してしまう。
マイナスなレビューを書くときは要注意!アプリの制作者はあなたの住所を知っているかもしれない…
オーストラリアのソフトウェア制作者が、Googleから彼のアプリを購入した人全員の個人情報を受け取ったと告白した。この個人情報とは、アプリ購入者のフルネーム、郵便番号、メールアドレスなどを含んでいるという。これに対しGoogleは、ソフトウェアの不具合による流出と説明しているが、同じことが他のアプリでも起こっている可能性は大いにあるだろう。あなたの個人情報も、知らないところでアプリの制作者に流されているかもしれないのだ!
フラッシュライトアプリ購入者の個人情報が広告会社へと売られていた!
本物の懐中電灯顔負けのフラッシュライトに携帯を変えてくれると大人気の、アンドロイド向け無料アプリがある。このアプリをダウンロードすると、ユーザーは個人情報アクセスへの許可を求められる。しかし実際には、それらの個人情報はユーザーが許可したかどうかに係わらず第三者へと販売されていたというのだ。このアプリは5000万回もダウンロードされた大人気アプリであるため、大変多くの個人情報が、ユーザーへの通知なしに流出してしまったということになる。
アンドロイドよりも実は更に情報流出が激しいiOS
アンドロイド携帯をターゲットとするマルウェアの量などからアンドロイド携帯のセキュリティーの低さがよく話題となる。しかし、実はiOSの方が多くのユーザーの個人情報を流出させているという調査結果もある。この調査は、広告料や調査会社からの支払いを主な収入源とする無料アプリを対象に行われたもので、これによりアンドロイドより更にiOSのアプリの方がユーザーの様々な個人情報へアクセスしているということが明らかとなったのだ。iOSは安全などという神話は、もはや信用してはいけない。
まとめ
様々なアプリを手軽にダウンロードできるスマートフォン。しかしユーザーは、そこには自分の個人情報が想像もつかないような場所へ流出してしまっているかもしれないというリスクがあるということを、きちんと心に留めておかなければならない。
上で述べたように不当に情報が流出しているケースもあるが、ユーザーの多くがアプリの個人情報へのアクセスを安易に許可しているということも事実である。軽い気持ちでアクセスを許可してしまう前に、一度立ち止まって、許可することの是非を考えてみてほしい。
参考:
Google removes privacy feature from Android mobile software
http://news.yahoo.com/google-removes-privacy-feature-android-mobile-software-214257829–sector.html
There’s A Flashlight App For Android That The FTC Says Is Giving Away Your Personal Information
http://www.businessinsider.com.au/android-flashlight-app-privacy-flaw-2013-12
iOS apps leak more personal data than do Android apps – report
http://appleinsider.com/articles/13/03/05/ios-apps-leak-more-personal-data-than-do-android-apps—report
画像:
http://pixabay.com/en/at-mail-virus-virus-warning-trojan-99378/