クラウド革命 ~ 徒然なるままに ~(Prorogue)
N&Iシステムズで今年からマーケティングを担当する内藤です。
当然、仕事柄日々IT業界関連の情報をウォッチしているのですが、ここ最近一段と話題にのぼることの多くなった「クラウド」関連について、徒然なるままに情報や所感などを発信していこうと思っています。(週1回ぐらいで連載予定)
私が実際に「クラウド」というワードを最初に目にしたのは、リーマンショック後の2008年頃、NHKの特集番組で、そのときの正直な印象は「何か怪しくないか?」だったかと記憶しています(苦笑)。 そもそもコンピュータ業界、IT業界ってこの手の「人を煽る為と思えてしまう」流行り言葉がとても多いんですよね。一昔前だと「WYSWYG(ウィスウィグ) *1」とか、 「SIS *2」、「オープン(システム)」、「ダウンサイジング」、「インターネットによるパラダイムシフト」、「Web 2.0」・・・・・、それこそ枚挙に暇もありません。それでいて、ほとんどのワードはいつの間にか消えてしまいます。(*3)ですから、当時は全く気にも留めていませんでした。「自分(達の仕事)には全然関係ない。(きっぱり!)」と。
しかし、「クラウド」というトレンドはどうやら本物のようです。「革命が起こる」と言うことも・・・。(*4)今では、「これは、ヤバいぞ。」、ここでうかうかしていると「5年後、10年後には自分の仕事なんて消えてなくなるぞ。」と今では本気で考えていますし、そう考える人が確実に増えています。こういう状況を踏まえて、今年(2016年)は既に水面下で準備していたクラウド事業化を加速させる年、加速させないといけない年になりそうです。(「遅い!」とお叱りの言葉を受けそうですが、弊社のような小企業では、実際にビジネスになる直前ではないと、現実的には手をつけられないですからね。)
このコラムでは「クラウドとは何なのか?」、「革命って言っているけど、具体的には何が起こるの?」ということを、できるだけIT業界でない方にも分かるような平易な言葉で、自分自身の驚きを交え、説明・解説していく予定です。ただし、エンジニア向けの詳細な技術解説コラムではありませんので、そこはご容赦を・・・。
- *1 WYSIWYG(ウィジウィグ)とも言われる。What you see is what you get. の略で、コンピュータのディスプレイで見たままのイメージで印刷ができること。1990年前後にアップルのMacintoshがMS-DOSと差別化するためによく使っていました。
- *2 戦略情報システム (SIS、Strategic uses of Information Systems)のこと。1990年頃オープンシステムと共にブームになりました。
- *3 このコラムを書いていて「セカンドライフ」という流行を思い出しました。今から10年前、名だたる大企業もブームにのって仮想空間上に店舗を出したりしていましたが、今では完全に忘れ去られています。
- *4 もう、既に起こり始めています。一昔前なら、AmazonがIBMを打ち負かすなんてことは想像すら出来なかったのですから・・・。