株式会社エヌ・アンド・アイ・システムズ

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Technology

生体認証とは個人の特徴を用いて本人であることを証明する認証技術のこと。
例えば指紋認証の場合、同じ紋様の指紋を持った個人は存在しないという特徴を用いて、
対象の人物の指紋をあらかじめ登録された指紋のパターンと照らし合わせることにより、
同一人物であるかどうか、本人確認を行う。
生体認証はセキュリティを万全にする重要な手法である。

 

3つの主要な生体認証技術

生体認証技術にはさまざまな方式があるが、
上記の指紋認証は比較的よく利用されている方式であり、
このほか、静脈認証、顔認証も普及期に入ったと認められる。
3つの方式のうち、認識精度の高いのは静脈認証、次が指紋で、顔の順だ。
ただし指紋認証は読み取り機によって認識精度が大きく異なり、
静脈認証と同程度の高い精度を持つ製品もある。

 

生体認証装置のコスト

読み取り機のコストは高い方から静脈、指紋、顔の順だ。
顔認証ではWebカメラを利用できるので数千円で済む。
静脈認証でも1台当たり1万円台まで低価格化し、普及に弾みがついている。

 

生体認証3方式の弱点と対策

指紋、静脈、顔の3つの認証方式にはそれぞれ誤認識を引き起こす弱点が存在する。
指紋認証では乾燥肌や汗が多い場合に誤認識を生じやすい。
指に光を当て反射光をセンサーで読み取る方式や、静電容量方式を採用しているためだ。

対策としては、指の中まで光を通す光透過型読み取り装置や
指内散乱光読み取り装置を使うことがあげられる。

静脈認証では指や手のひらをかざしたときの傾きが大きいと
静脈のイメージを自動補正できずに誤認識する恐れが出てくる。

対策としては、指や手のひらの正しいかざし方を習慣づけることだ。
顔認証ではメガネをかけた場合や口を大きく開けているなど
あらかじめ登録してある画像と異なる場合、目や口など
顔の重要な部分を使わず照合することになり、
認証精度が落ちることになるので、登録画像を定期的に更新する必要がある。

 

デジタル社会の必須技術・生体認証

生体認証は今日のデジタル社会、それはつまり「複製技術社会」であり、
そのフレームの下で、複製されたコンテンツと、生体という
リアルの存在を紐づけるキーテクノロジーである。
それゆえに、生体認証は、今日の社会にとってだれもが
知っておかねばならぬ技術であると言える。

 

【参考】:外部サイト
高まる生体認証へのニーズー日立製作所に聞く「指静脈認証技術」

生体認証導入・運用の手引き

「メタ複製技術時代の文化と政治」(遠藤薫著、勁草書房)

 

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