最強の組織を作るために
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最強の組織は、はたしてトップダウン型か?
現在の経営で叫ばれていることは、
トップが理念、方向を伝え、執行がその方向で処理していく方式。
たとえば、よく知られていることだが、ディズニーランドでは現場で判断に困ったとき、
理念に立ち戻り、自らの判断で実行することを推奨している。
実は、先般、『英国式海兵隊に学ぶ 最強組織の作り方』では以下の例を挙げている。
湾岸戦争後の1991年。
イラク山岳地帯24万人のクルド難民を1ヶ月で難民キャンプに移送することの命(ミッション)を英国海兵隊将校ダミアンが受けた。
上官の指示は、これだけだった。
彼は、すぐさま4つの計画(難民に水と食料を与える・・・)を立て実行に移した。
この作戦は見事成功するのだが、ポイントは
現場の将校たちは常にミッションを基準に考え、自分たちで判断し、行動した。
戦時では、いちいち上にお伺いをたてていたら戦局が動き、間違えた判断になってしまう。
彼は、こうも言う。
軍隊では、部下は上官のコントロールどおりに動くだけだとよくいわれる、しかし、事実は、全く逆だ。
私の軍隊人生において、上官にこと細かく管理されたことはないし、管理したこともない。
むしろビジネスの世界の方が、管理志向である。
シック・ジャパン アジア地区VPは、
予測不能な敵と戦うには、伝統的な中央集権・絶対服従的組織は、まったく機能しない。
それゆえ、ミッションを共有し、適切に権限を委譲しなければならない。
川瀬
参考:最強組織の作り方